数学における思考力とは
前の記事で、数学における思考力を養うために、敢えて数学の用語に関する丁寧な説明は省くと書きました。
数学における思考力がなぜ必要なのかと言うと、これは入学試験にその傾向が現れているからです。
一般に、チャート式に掲載されているような問題を暗記する勉強法があります。
これもこれで、正しいといえば正しいのですが、すべての入試問題がパターンなのか?といえば、そんなことはありません。
もしそうならば、大学としては適切な志願者の選抜が厳しくなることでしょう。
これは、先に解法を見透かされていれば、勝負ならないのです。
まあ、勿論のこと合格点を取るためにはある程度の知識や経験が必要なのは言うまでもありませんが、大学としては出来る限り悩ませて、思考力を見抜きたいと考えているのです。
パターンから外れた問題においてこそ、志願者の本当の数学的な思考力が明らかになります。
数学は言葉だ。と前に書きましたが、英語の問題でも聞いたこともない単語にと対応しなければならないことがあるでしょう。これは、前後の文脈から類推する他なりませんが、数学にも同じことが言えます。
見たことのない形式の問題でも、数式を深く分析して検討することで、数式が伝えたい言葉を見透かすことができるのです。
そのためには、数学を深く理解する思考力が必要なのです。